KBM 改良カンピロバクター血液寒天培地
使用目的
“KBM”改良カンピロバクター血液寒天培地は、臨床材料からのCampylobacter jejuni/coliの選択分離培養に用います。
選択性の改良により、Campylobacterの検出率が向上しました。
組成
(精製水1Lに対して)
カゼインペプトン………………………….10.0g
肉エキス …………………………………….5.0g
酵母エキス …………………………………..2.0g
ピルビン酸ナトリウム………………………1.0g
トウモロコシデンプン………………………1.0g
亜硫酸ナトリウム …………………………..0.1g
塩化ナトリウム ……………………………..5.0g
寒天…………………………………………13.5g
ヒツジ血液………………………………..100mL
カンピロバクター選択剤 ………………….30mg
pH7.2±0.2
特長
1. カンピロバクターの発育支持力を改善しました
必須成分のみならず、発育環境を意識した、カンピロバクター専用の基礎培地を使用しています。従来の培地では発育困難なカンピロバクターの発育支持力を改善しました。
2. 培地の選択性を高めました
本菌の検出は主に糞便検体が使用されることから、現行の選択培地では常在菌であるグラム陰性稈菌の発育が認められ、材料中の少量のカンピロバクターは他菌の発育により(オーバーグロス)検出が困難であるケースがあります。本培地は従来の培地では発育する他菌の発育阻止が可能な選択剤を用いています。
3. コロニー鑑別は容易です
発育阻害物質の吸着剤としてヒツジ血液を使用しているため、発育コロニーは従来の培地と同様で、鑑別は容易です。
4. 臨床材料からのカンピロバクターの検出率が向上します
発育支持力、糞便中の他の細菌の発育阻止力の改善により臨床材料からのカンピロバクターの検出率が向上します。同時に他菌の発育をほとんど認めないことから、同定のための確認試験が軽減され、検査の合理化ができます。
品質管理
Escherichia coli ATCC25922 発育阻止
Campylobacter jejuni ATCC33291 良好発育
使用法
1. 採取された検体はできる限り早く培地に画線塗抹する。
2. 42℃、48時間、微好気培養する。(35℃、48~72時間、微好気培養)
3. カンピロバクターが疑われるコロニーについては同定試験を実施する。
各菌種のコロニー性状
カンピロバクター 灰白色・周囲が不規則で平坦なコロニー・非溶血
うすいピンク色のコロニー(菌株による)
拡散または微遊走コロニー(新鮮臨床検体から)
大腸菌 発育抑制
カンジダ 発育抑制
腸球菌 発育抑制
ブドウ球菌 発育抑制
品番 | 43120 |
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容量 | 10枚 |
価格 | 2,500円 |
保存方法 | 冷暗所(2~10℃) |
有効期限 | 150日 |
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